「死ぬときに後悔すること25」 著者:大津秀一(緩和医療医)
読んでみて、こんな人は読むべきだと思いました。
✅生きてる理由がわからない
✅前向きに生きたい
✅死ぬのが怖い
この本を読んで、学べることは、
「人生を前向きに生きれるようになる」
「人生が豊かになる」
この本の著者は「1000人の死を見届けた終末期医療の専門家」です。
終末期の患者さんが口を揃えて後悔することを25個にまとめて下さってます。
僕はこれを聞き、衝動買いしてしまいました。
死期が迫っている人が何を語るのか、めちゃくちゃ気になりました。
後悔すること25個の中から、この本を読んで心に刺さったこと6つを、現在34才になる僕の視点も含め紹介します。
①健康を大切にしなかったこと/治療の意味を見失ってしまったこと
やはり死を目前にすると、健康に関する後悔が多いようです。
✅タバコを吸わなければ良かった
✅もっと運動して健康な肉体を作れば良かった
上記のことはみなさん一度と言わず、何回も思ったことがあるのではないでしょうか?
でも実際に食生活の管理や禁煙ってなかなか難しいですし、年を重ねるごとに運動しなくなりますよね。
僕も今ある健康的な生活が当たり前だと思っていましたが、いつ自分にも病が襲ってくるかわからないという危機感を覚えました。
幸い僕は禁煙には成功してまして、運動も週1〜2回していますので、あとは食事に気をつけてみようかなと思います。
生活習慣を整えることも大事ですが、著者が健康のテーマで最も重要なことはこの2つだと述べていました。
日本は幸い医療がとても発達しており、様々な治療があります。
ただ、癌の治療で良く耳にする抗がん剤などは副作用がとても辛いと聞きますし、とにかくお金がかかるそうです。
そのため、きちんとした人間ドックを受け、病気を早期発見し治療する。
これがとても重要なことのようです。
病気は一度なってしまうと、治るかわからないものもある。
治るかわからないものにお金をかけて治療を続け、結果死ぬこともある。
そうならないためには、早めに検査をし病を見つけ、治療して治す。
病気になる前にお金を使うか、なってから使うか。
ただそれだけの違いです。
それだけで長生きできるか、病に倒れるか道は分かれると。
僕は面食らいました。そして僕は思いました。
人間ドック受けたい。
でも人間ドックってどうやって受けたらいいのか、いくらかかるのか、わからない。。。
調べてみます。
②仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと/自分のやりたいことをやらなかったこと
僕は営業時代、朝7時に家を出て片道50分かけ通勤、毎日21時近くまで残業し22時に帰宅という日々を送っていました。
帰宅した頃には子供はもう寝ており、ご飯を食べ風呂に入って寝るのみ。
土日は休みのため家族で過ごしたり自分の趣味の時間に充ててはいましたが、土日しか楽しめない。
土日しか生きてる実感がない。
そんな日々でした。
そんな悶々とした日々を送っていたときにこの本に出会い、死ぬ間際に多くの人が「仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと」に後悔していることを知りました。
えっ、、、これ俺のことやん。俺もこうなっちまうやん。嫌や。
自分の人生がほぼ仕事で終わってしまう。
週7日のうち5日仕事ということは71.4%が仕事で消費してしまうということだ。
そんなの嫌じゃないですか?嫌ですよね。
自分のやりたいことをやりたいですよね。そのためには自由な時間が必要です。
この言葉をきっかけに、僕は転職しました。
通勤片道15分残業なしの上場企業に転職し、自分の時間が増え、充実した毎日を送っています。
給料は下がりましたが、自由な時間=「生きていることが実感できる時間」が増えました。
これはお金に変えがたいかけがえのないものでした。
仕事ばかりで多忙なみなさん。自分の時間を増やし好きなことをやらないと後悔するかもしれません。
一度ゆっくり考えて見みてはいかがでしょうか?
③夢をかなえられなかったこと
これも後悔する人が多いようです。
僕は夢を叶えられていないというよりは、夢は叶わないもの、一部の才能がある人しか叶わないものであり、選ばれた人しか叶えられないと思っていました。
でも夢を叶えた人の話を聞くと、皆口をそろえて言うことがあります。
それは、「叶うまで続けた」ということ。
やはりこれが本質なのかなと思いました。
僕に至っては夢を追いかける前に諦めているという最悪なパターンです。
夢を叶えた人は、夢を追いかけたひとのみ。
一歩踏み出して継続し積み上げる。まずやってみる。
「行動」して見えてくるものが必ずあると思います。
夢は見るもんじゃなく、叶えるもん。
そう信じて自分が本当にやりたいことに向かって一歩踏み出すことが、人生を豊かにする一つの方法であると思いました。
④悪事に手を染めたこと
終末期特有のスピリチュアル・ペイン(魂の痛み)の一つに、「自分が悪いことをした罰として、病気あるいは死がもたらされたと思う」ことが挙げられるようです。
ただ実際は悪いことをしたから短命になるということはありません。
この章で面白かった言葉があります。
「憎まれっ子世に憚る」です。
善人ほど早く亡くなったり、皆から憎まれる存在が長生きだったりする世の中であるということ。
平等ではない不条理に葛藤を覚えますが、それが世の中であり運命を受け入れなければいけないのかなと。
ただ、重大犯罪を犯した終末期患者は、こう思うそうです。
「私は許されるのだろうか」
自分の犯した罪が、来世、未来永劫許されないのではないか、という恐怖に襲われるそうです。
そして僕がこの章で1番心に来た言葉が
痺れました。
自分が自分を許せなくなるということが起きるそうです。
悪事には手を染めず、死ぬ時は清々しい気持ちでいたい。
そう思いました。
⑤美味しいものを食べておかなかったこと
年齢を重ねると、胃や腸が弱ったり歯が無くなったりして、今当たり前に食べている肉やラーメン、揚げ物が食えなくなるらしいです。
だから、食べたいものを食べれることがいかに幸せなことか実感した方が良いと思いました。
僕は料理が苦手です。
好きな食べ物は唐揚げ、ハンバーグ、焼きそば、カレー、牛丼と子供が好きな料理ばっかです。
正直恥ずかしいですが、このローテーションで毎日ご飯が出てきても問題ない、と思っていました。
ただ僕も34才になりましたし、自分が考えるより世の中もっと美味しいものがあるんじゃないかとも思いました。
世の中テレビで美味しいお店の紹介は山程やるし、大食いの番組やYouTubeは視聴率取ります。
人は無意識に食べることを求めているのかなと。
「食事を楽しむ」
これも人生が豊かになる方法の一つかなと思いました。
⑥愛する人にありがとうと伝えなかったこと
これはこの本で最後、25個目に出てきた言葉です。
僕がこれを聞いて思ったことは、
「いつか愛するひと、お世話になった人にありがとうと言わなければならない時が来てしまう」
ということ。
ひとつに、両親との別れ。
両親には普段恥ずかしくて、ありがとうと直接言えません。
ただ、両親との別れの時が来たら、感謝の気持ちを伝えなければいけない。
でも、できればその時が来てほしくない。でもいつか必ず来る。
では何ができるのか。
今できることは、とにかくできるだけ親孝行をすること。
自分の元気な姿を見せるもよし、孫の顔を見せるもよし、なかなか会えないなら電話するでもよし。親は喜びますよきっと。
次に奥さん、子供にありがとうと伝えること。
これも普段は恥ずかしくて言えないけど、常にありがとうという気持ちを持って毎日過ごすことで、夫婦喧嘩も減り穏やかに過ごせるのかなと思いました。
いつ死ぬかわからないからこそ、日々感謝の気持ちを持って生活すれば1日1日を噛み締め、楽しくなるはずです。
⑦まとめ
「死ぬときに後悔すること25」を読んで特に心に刺さった6つの後悔
②仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと/自分のやりたいことをやらなかったこと
③夢をかなえられなかったこと
④悪事に手を染めたこと
⑤美味しいものを食べておかなかったこと
⑥愛する人にありがとうと伝えなかったこと
一度時間をとって、自分が生きている意味、自分が本当にやりたいことを考え、後悔のない豊かな人生を送りましょう。
「死ぬときに後悔すること25」 著者:大津秀一(緩和医療医)
コメント